Feb 19, 2014

英雄に憧れてキューバ(3)「サンタ・クララ/コヒマル」篇

こんばんわ。

早いもので、帰国から4ヶ月がたちました。
ブログの私はいまだキューバにいますが、
ゆっくりと味わいながら、旅の整理をひとつひとつしていこうと思います。


さて、今回はキューバの最終章。
英雄に憧れて……というタイトルを打ってきました。
なぜなら、キューバには僕にとって英雄が2人いるからです。

キューバ革命を成功に導いた革命家 チェ・ゲバラ。
『老人と海』などを著したノーベル文学賞受賞作家 アーネスト・ヘミングウェイ。
2人にゆかりあるキューバを実際に訪れることができたのは、とても感慨深いものでした。

サンタ・クララにあるゲバラの霊廟。
若き日のゲバラの南米周遊を描いた映画『モーターサイクルダイヤリーズ』、
革命家の日々の描いた『チェ 28歳の革命』ならびに「チェ 39歳の手紙」を観て、こころ打たれたことを覚えています。
そして、「虐げられる人は、ずっとそのままなのだ」ということを学んだように思います。

革命前夜…キューバの人々は革命を強く信じて行動し、革命を勝ち取りました。
しかし、ゲバラが次に向かったボリビアでは、
革命を信じきれなかった人が政府軍に密告し、チェは銃弾に倒れました。

信じる力は大きな原動力となります。
同時に、大きな不安との闘いでもあります。
信じきれるか否か。
心の革命は、そこが分かれ道だと思います。


ハバナにあるヘミングウェイ博物館。
書斎。
ここで執筆していたと想うと、胸が熱くなりました。
『老人と海』の舞台になったといわれる小さな漁村コヒマル。
ヘミングウェイの記念碑
装飾語を徹底的に排除し、研ぎ澄まされた言葉のみで物語をつむいでいく。
その技法に強く影響を受けたことを覚えています。

そして最後に、彼らへのレクイエムとして
僕にとってのもう一人の英雄THE BLUE HEARTSの『英雄にあこがれて』から


おしまれながら死んでゆく 英雄にあこがれ
いばらの道を見つけだし クツをぬぎすてる


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