Sep 30, 2012

雨のビエンチャン


こんばんわ。

9/22にインドに入り、母なる大河「ガンガー」を望めるバラナシに4日ほど滞在してました。
そして、バラナシからアーグラー(タージマハル)・デリーを経由してダラムサラへ。
2泊3日の弾丸移動を終えて、現在はチベット亡命政府のお膝元「マクロド・ガンジ」にいます。

移動の内訳はこんな感じ
(1)バラナシ(17:20発のSLクラス)→アーグラー(翌日6:00着)
(2)タージマハル観光を45分で終えて(笑)
(3)アーグラー(13:45発の電車、セカンドクラス)→Hazat Nizamuddin(?着)約3時間半だったような
(4)デリー(21:30発のバス、シート)→パタンコート(翌日6:30着)
(5)パタンコート(7時くらいのローカルバス)→ダラムサラから12km手前の町、約3時間半
(6)ダラムサラ(タクシー20分)→マクロド・ガンジ

バラナシで見たガンガーは、噂どおりの汚さでした。
けれども、人々にとっての生活水であり、祈りの対象であり、最期に流れる神聖な大河。
すべてを包み込むようなその深遠さは、非常に惹きつけられるものがありました。
詳細は、いずれアップするインド篇で。(といいつつ、まだラオス篇。笑)




今回のアップは、ラオスの首都ビエンチャンです!
わずか1泊2日の滞在だったのに、土砂降りの雨。。。泣けます。
捨てるかどうか迷っていた、折りたたみ傘とレインコート。
ここでしっかり活躍し、今後の旅の持ち物として正式に採用されました。笑
首都なのに閑散と。。。
写真は、凱旋門に似せてつくられたラオス式凱旋門!
仏教とのコラボレーションが不思議な魅力を創造しています。



名前を忘れてしまったお寺。笑
数え切れないほどの仏像が並びます。
中心のお堂は写真を撮ることができませんでしたが、
仏像を前にして姿勢を正し、手を合わせるあたりは僕にも仏教の心が流れているのだと感じました。



写真は学さんと!
世界遺産の町「ルアンパバーン」に向かうバスに乗るために、トゥクトゥクで移動中!
陽気な中国人カップルの彼に撮ってもらいました。笑

僕が黒すぎて「見えない」と、もっぱらの評判です。笑

次回は、僕のかなりお気に入りの町「ルアンパバーン」です。

それでは、また。


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Sep 20, 2012

ラオスinは不運つづき。


思えば珍道中だったシェムリアップ(カンボジア)-ビエンチャン(ラオス)間の移動。

カンボジアの朝日に別れをつげ、シェムリアップを出発したのは確か朝6時。
乗り込んだバスはゲストハウスを回って人を集め、

バスターミナルでミニバンに乗り換えていざ出発。
メンバーは中国人3人、西洋人3人、ラオス人2人、そして日本人の僕。

途中、どっかの村にたちよって荷物(なぜか家具)を配達。
写真はその村の子どもと、おばあちゃん?(おじいちゃん)笑 頭にのっかってる果物がキュート。


「今日、ラオスに入るんだろうな」
なんて考えながらうとうとして目が覚めると、
日はすっかり暮れて、どこかわかならいゲストハウスの前!

「なにごと?」って旅行会社みたいなやつに聞くと
『今日はここに泊まってくれ』
「は?」
しかも
『部屋がないから、中国人2人(若者とおっさん)と、ツインの部屋をシェアしてくれ』
「はい?」

君たちの都合で国境越えさえできず、しかも連れてきたホテルの部屋がないって。。。
どういう下準備したらそうなるんでしょうか???という理解不能な疑問符を抱えつつ、
中国人2人とツインのベッドをくっつけて、3人で川の字で寝る事に。

でもその夜、中国人の若者はご飯をご馳走してくれました。
(次の日にお返ししようとすると、受け取ってくれません。
 中国人はいいやつが多いと、噂にはきいていたけれど。確かにいいやつでした)


翌日、ラオスボーダーへ。
そこで、ここまで旅をともにしてきた一人のマダム(おそらくフランス出身)が
ビザをもっていなくて、旅行会社のやつと何やらともめごと。
ボーダーの職員とももめたのか、彼女は僕らと一緒のバスに乗ることができず、
結局そこに置き去りにされてしまいました。。。
日本人はビザなしでもラオスに入れます!日本パスポート最強!(4ドルのスタンプ代はあったけど)


さて、無事ラオスinを果たしてしばらくすると

「バン!!!」と大きな音。
タイヤが見事にバーストしたんです!自分の運のなさに、もう笑っちゃいました。

ドライバーは汗だくになりながらスペアタイヤに交換。
1~2時間くらいの足止めをくらって再出発すると、お金と手紙がはいった袋が回ってきました。
「ドライバーの働きにチップを」と。欧米人の粋な計らいを知りました。


夕方、何とかパクセーのバスターミナルにつき、
ビエンチャン行きのスリーピングバス(20:00発)に乗り換えます。
そこで、後にラオスを一緒に回ることになる学さんと出会うことに!久々の日本人に一安心。
バスターミナル付近の川



よし、昨日までの不運は忘れよう!
スリーピングバスに乗り込んで、後は目覚めればビエンチャンです!
と思いきや、僕のバス運の悪さは、終わっていないのでした。

走り出したバスは、時間が経つごとになぜかスローリー。
夜中に目が覚めると、バスは何度も停車してなにやら修理中。
夜が明けても一向に速度を上げる気配はなく、ついにエンジントラブル!!!

運転手たちが出した結論は「(たまたま通りすがった)ローカルバスに乗り換えろ」だってさ。。。

こそから何時間か、プラスチックの簡易イスに座って移動。
普通なら12時間くらいでつくところ、24時間かかりましたよ。まったく

シェムリアップからのバスといい、パクセーからのバスといい、
なぞのタイムロスが多かった道中。
学さんからは「バス運悪すぎでしょ?」と笑われる始末。


やっとの思いで泊まったビエンチャンのゲストハウスは、値段も部屋も納得!ドミを二人で貸切!
でもちなみに、朝起きると雨漏りしてました。これはどっちの運のせいですかね?笑

ビエンチャン篇につづく。


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カンボジアの本屋さん番外編


こんばんわ。
ポカラにきて4日目。相変わらず観光はしていませんが。笑
今日はやっとの晴れ間。ホテルの屋上からは、雪山も見えて、気持ちのいい一日でした。

でも、インドのラダック行きの飛行機をとろうと躊躇していたら
値段が上がってしまって、断念気味。。。テンションもがた落ち。

「リトルラサ」「雪ふる幸福の谷」「峠の向こう」
いろいろとおしゃれな表現をされるラダック……次回の旅の楽しみにとっておくかなぁ

でもでも!
デリーにつくまで調べ続けて、最安をみつけたらいっちゃおう!
陸路って手もまだあるし。(5000mの峠を何度も越えるのは、もうつらいけど)

とりあえず、中東・アフリカのルートと航空券の手配を優先!


今回は、カンボジアの本屋さん番外編
世界遺産【ベンメリア】(観光篇は「カンボジアの遺跡めぐり(2) ベンメリア」を)で見つけたすてきな場所。

「読書室」だそうです。(そこらへんを歩いていたガイドらしき人、談)

アンコールワット建造前の11世紀末-12世紀初頭につくられたと思われるベンメリア。
その読書室だなんて。。。感動です。。。

裏庭のようなところにひっそりとたたずむ、とっても気持ちがいい場所です。
こんな所でゆっくりと本を読みたいなぁって、心から思いました。

鳥のさえずりと、風のささやき。
この場所を愛でていた人は、
ここでどんな本を読み、どんなことに想いをはせていたのでしょう。

「本を読みたくなる環境づくり」というのも、ベンメリアから学んだように思います。


次回からは、ラオス篇に突入します!


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Sep 17, 2012

カンボジア・シェムリアップの本屋さん

こんにちは。

昨日、カトマンズから朝7時のバスにのって、約7時間。ポカラにやってきました。

町の雰囲気はカトマンズに比べてのんびりしていて、大きな湖と山々が見えます。
泊まっているゲストハウスも安くて居心地がよく、長居してしまいそうな予感。笑
でも、二日目の今日は、雨。
せっかくレイクサイドでまったりしようと思ったのに。。。


カンボジア・シェムリアップの本屋さんについてまとめます。


【SIEM REAP BOOK CENTER】
@カンボジア・シェムリアップ。オールドマーケットの付近の本屋さん
◇ロンリープラネットをはじめ、アンコールワットなどの遺跡の写真集、辞書なども充実する本屋さん。
キレイな店内には文具もとりそえ、外には古本も山積みに。 



【D's Books】
@カンボジア・シェムリアップ。オールドマーケット周辺の古本屋さん
◇Asia's #1 Choice For Books!を看板に掲げる本屋さん。海外小説が豊富で、言語ごとに棚わけ。
欧米人のお客さんが多く来店していた。



【Monument Books】
@カンボジア・シェムリアップ。オールドマーケット周辺の本屋さん
◇シェムリアップで見かけた本屋さんの中で、ひときわ整ったつくりと充実した品揃えをもつ『Monument Books』。
カンボジアの歴史関連の書籍も多く、遺産系の写真集、子どもの本のコーナーも◎。




【RAJA SIHA BOOK SHOP】
@カンボジア・シェムリアップ。オールドマーケット周辺の本屋さん
◇トゥクトゥクの運転手さんにつれてきてもらった、シェムリアップの庶民的な本屋さん。
BOOK SHOPだけれど、雑貨・文具などがほぼメイン。




【BLUE APSARA】
@カンボジア・シェムリアップ。オールドマーケット周辺の古本屋さん
◇名前のとおり店内も青で統一された古本屋さん。遅くまであいていたし、選書も若者向けな印象。
日本の小説などもちらほら。




【INTERNATIONAL BOOK CENTER】
@カンボジア・シェムリアップ。ラッキースーパーマーケット内の本屋さん
◇ショッピングモール内の本屋さん。子ども向けの絵本が多く、同じタッチのイラストを使った本が何種類もあった。

 【おまけ(1)】
@カンボジア・シェムリアップ。アクセサリーを売りながらガイドブックも売るお店。(こういうお店が結構ある)

 【おまけ(2)】
@カンボジア・シェムリアップ。本棚がいい感じのレストラン。(リッチにピザとビールをいただきまいした。笑)

★まとめ
シェムリアップという土地柄か、ツーリストの売却本が多い印象。一方で、絵画(アンコールワットなどで売られている)が盛んなためか、タイと比べて美術本を取り扱う本屋さんも見受けられ、ギャラリーも多い。
トゥクトゥクの運転手が連れて行ってくれた地元の本屋さんをはじめ、庶民的な本屋さんの多くは、文具や雑貨が一緒に売られている。貧富の差が激しいカンボジアでもやはり本はまだまだ高級品だと感じる。


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Sep 15, 2012

カンボジアの陰、地雷博物館とスラムへ

こんにちわ。

僕はいま、チベットを抜けてネパールはカトマンズにいます。
つい先日までいた一週間のチベットツアーは、あまりにも刺激的でした。
雄大な自然と敬虔な人々。。。
多くの人がチベットへと惹きつけられる理由が少しだけわかった気がします。


さて、お話は前後してカンボジアの光と陰について。

アンコールワット遺跡群を擁するカンボジアは世界に名高い観光地ですが、
その裏には、多くの人の涙と血の歴史があります。
「アキラ地雷博物館」におじゃましたときに、日本人ボランティアの方から
この国の歴史について少しだけ教えていただきました。

“カンボジア=地雷”というイメージをもつ方も多いのではないでしょうか。
日本人ボランティアの方もそんなひとり。
地雷に関わることをしたいと長年思い続け、57歳(うる覚えです)でカンボジアへの移住を決意されたそうです。
また、報道写真家・一ノ瀬泰造さんが残した書簡などをもとにつくられた
1999年公開の映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』の影響もあるのではないでしょうか。
撤去された地雷や、ミサイル、銃弾など

ポル・ポトひきいるクメール・ルージュの時代の前後
内戦、アメリカの空爆、知識層の虐殺。。。
米を輸出するほどの農業大国だったカンボジアの土地は荒れ果て、人々は食糧難に喘ぎました。
多くの精神的指導者を失ったカンボディアンは、明日への道筋を失い路頭に迷いました。
近隣諸国と比べて発展が遅れているのは、
この二つの大きな悲劇がもたらした弊害だと、ボランティアの方はおっしゃっていました。

「カンボジアに本当の平和が訪れてから、まだ十数年しかたっていない」
僕らの案内をしてくれたトゥクトゥクの運転手さんは嘆きます。
ポル・ポトの恐怖政治が終焉を迎えたのは、1998年のことでした。

暗黒の時代を象徴する地雷と不発弾。
今でも苦しめられる人々がいると思うと、胸が痛みます。
シェムリアップのキリングフィールド。ポル・ポト時代に犠牲となった方々の遺骨が安置されています。


カンボジアでは、いまだに学校に通えない子どもたちも多くいます。
シェムリアップで出会ったアキラ君は、20代前半。
スラムで日本語を教えながら、井戸を掘るための資金集めに奔走したり、
さまざまな村の子どもに会いにいったりと、自分ができることを淡々と行っていました。
自らの活動を高らかに語るわけではなく、行動のみで示している人でした。




スラムの日本語学校を見学させてもらったときのこと、
村人から「アキラー!」と声をかけられる彼をみて、
同じ日本人として、とても誇らしい気持ちにさせてもらいました。
同時に、大きな敬意を払うべきだと感じました。
そして、自分にもできることを模索すべきだと。。。




旅をしていると「自分が何も知らない」ことを知らされます。
というよりも「知っている、つもりになっていること」を教えられます。

小学校建設のボランティア、スラムの日本語教室見学、地雷博物館でのカンボジア史。
本当に考えさせられる日々でした。

多くの悲しみを背負った分、子どもたちの無垢な笑顔に心が揺れ動きます。



何度挑戦しても見ることができなかった、雨季のカンボジアの夕日。
でも、カンボジアを離れる最終日にキレイに輝いてくれました。

その美しい光のグラデーションは、
カンボジアのこれまでの悲しみを漱ぎ落とすように、
そして、これからの希望を約束するように、おだやかに沈んでゆくのでした。

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