Oct 25, 2012

東チベットへの道 後編「ラルンガルゴンパ」

こんばんわ。
非常に頑張ってブログを更新しています。笑

今回は、東チベットのメイン!!!ラルンガルゴンパの紹介です。
気合入れて書いてます。それほど、魅力的な場所です。


ラルンガルゴンパは、ある高名な僧侶が拓いた修行の地。
やがて、その高僧を慕って多くの僧侶が集まり、集落を形成しました。
全盛期には約8000人が暮らしていたといわれています。
しかし、あまりに大きくなりすぎたせいで当局ににらまれ、縮小を余儀なくされることに。。。
近年まで外国人が立ち入ることができなかった聖地のひとつでした。
(現在では、約4000人が修行をしているそうです)

ガンゼからラルンガルゴンパまでは、セルタ行きの乗り合いタクシーで約7時間。
(相場は一人55元!ただ、僕らは85元払っちゃいました)
朝7時出発で、「ラルンにいきたい」というとそのまま連れて行ってくれます。

ちなみに、道は最低。車の中で飛び跳ねる飛び跳ねる!
さらに途中、ぬかるんだ道にタイヤをとられて車を押すことに。
慣れない高地でこっちは息がハーハーです。。。笑

でも、空がうそみたいに青い峠を越えてゆきます。
やがて、ラルンガルゴンパと書かれた門をくぐり、最後の坂道を登ると。。。
壮大な町並みが広がります。

メインロードの左右が丘になっていて、見上げると、、、

丘に登って見下ろせば、、、

 山頂のゴンパ 
 町の中心部にある、学校(おそらく)
 ちびっ子僧侶たち

日常のヒトコマ


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さて、ラルンガルゴンパでは現地で「天葬」とよばれる「鳥葬」を見にいきました。
鳥葬とは、端的に言えばご遺体を鳥に食べさせる葬儀方法のことです。
町から車で20分ほどの丘にその場所はあります。

僕を乗せたタクシードライバー(チベタン)が顔をしかめるくらい異様な臭いがあたりを支配し、
数え切れないほどの鳥(おそらく、ハゲワシ)が丘を埋め尽くします。
僧侶がご遺体に切れ目をいれると、鳥たちがガー!ガー!と声を上げて我先にと群がります。。。
これ以上の詳細な描写はさけますが、一言で言えば目を背けたくなるおぞましい光景です。

チベットでは魂が重視され、死んでしまうと肉体はただの入物という考え方をします。
信仰の違い、文化の違い、カルチャーショックとはこのことでしょう。
今でもその光景は、鮮明に思い出すことができます。

死生観。

日本ではあまり考えることのない価値観であり、多くの場合タブー視されます。
けれども、死はいつも身近にあります。
僕たち人間は日々、死に向かって生きています。

「死」を見つめることは、「生」を見つめることに他なりません。

どう生きていくのか?

常に僕たちは考える必要があるのだと思います。
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多くの祈りをこめて、タルチョ(祈祷旗)の写真でラルンの話題に戻ります。
 山頂のタルチョゾーン

最終日に仲良くなったチベタンの僧侶と一枚。
左:ターシ 中:トーチ 右:いちお僕。笑
彼らはラサからの修行僧。12年ここで修行するらしく、まだ4年目とのこと。故郷が恋しいそうです。
ラルンガルゴンパの夜景


2泊3日でラルンガルゴンパを後にして、乗り合いタクシー(一人6元)でセルタに戻って一泊。
バスで成都まで帰ろうとバスステーションにいっておばちゃんに声をかけます。
「明天、我想去成都!(明日、成都にいきたい)」
「没有(ない!)」

0.2秒のメイヨー!!!
ここまで順調に来ていたのに、絶対に戻らねばいけないタイミングでまさかの「メイヨー」
がっくり。。。というか、思わず笑っちゃいました。
あきらめて乗り合いタクシーに交渉。一人300元で話をつけ、翌朝出発です。

帰りの道は地獄でした。
最悪の道を、最悪のスピードで飛ばしていきます。
飛んで、跳ねて、頭をぶつけて。。。

途中、昼ごはんをはさみましたが、胃が上にあがっている感じがして食べられず。。。
でも、ドライバーを含め一緒に乗り合わせたチベタンの若者はすごくいいやつたちでした。
お昼ごはんはおごってくれるし、お菓子にジュース、タバコも何本もらったことか。笑

ぶっとばしつづけて13時間。
無事に成都につきました。

みなさん、東チベットに行かれる際は、移動の辛さを覚悟しておいてください。笑
そしてそれ以上に、チベット仏教徒の敬虔さ、チベタンの人柄の良さ、美しい大自然を感じてください。

p.s.学さん
あのタイミングで写真をみせていただいてありがとうございます。
おかげで、すばらしい体験をすることができました。
ラルンガルゴンパの光景は、この旅の後の後まで残ることになると思います。


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Oct 24, 2012

東チベットへの道 前編


こんばんわ。
今は午前0時11分、ダハブ4日目の夜です。

日々ぼーっとして、紅海を眺め、シュノーケリングして、ビール飲んで。。。
旅人らしからぬ怠惰な日々をすごしています。あっ、これも旅人か。
今後、肉体的にも精神的にも、カイロ→アフリカへと向かえるのでしょうか。笑


さて今回は【東チベット 前篇】
成都→康定(カンディン)→甘孜(カンゼ)までの道のりです。

成都からカンディンまではバスで約10時間(131元)。
標高2,500mにあるカンディンは朝昼晩の寒暖差がはげしく、
8月下旬なのに電気カーペットを使って寝たものでした。

カンディンでは中国ビザを取るためになぜか4日も滞在。
出入国管理局で書類を申請して、2泊3日で取得。実は現地でも取れるんです!値段は160元。
カンディンの町並み、温泉街のような感じ


カンディンからカンゼへは朝6時のバスで約10時間。中型バスで115元です。
なかなかの峠を越え、すばらしい景色が広がります。



カンゼの入口



カンゼで泊まったドミトリーには、チベット仏教の僧侶が宿泊していて、
チベタンの主食「ツァンパ」を食べさせられることに!
ツァンパは、日本でいう“はったい粉”を湯で練った団子のようなもの。

「まずいよ」と旅人の友人から聞いてきたので、
これがあの……と思いましたが、心を決めてがぶり。

うん、まずい!笑

あわせてもらった、ヤク肉?の燻製もやっぱりまずい!というか両方、無味。笑
僧さん、ご好意でたくさん作ってくれたけれど、けっこうきつかったです(T_T)

でも、早朝の出発にも関わらず
まったく言葉が通じなかったにも関わらず、
僕のために祈ってくれてありがとうござます。
(両腕を体と平行にして90度に折って、手のひらを上に。肘から先を頭へと二回近づける仕草。
 きっと旅の無事を祈ってくれたのだと思います)

タシデレ!

次回は、メインのラルンガルゴンパに向かいます!


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Oct 22, 2012

三国志は蜀の都、中国「成都」

こんばんわ。

イスラエルからヨルダンに戻り、エジプトに入国しました。
いまは紅海に臨むダハブという町にいます。

イスラエルではさまざまな「壁」を目にしました。
宗教、人種、コミュニケーションなどなど。
いろいろな意味で示唆的な日々でした。
もう少し熟考し、自身の糧にしたいと思います。


さて、今回からは【中国・チベット篇】に入ります。
旅立ってから3ヶ月ちょっとが過ぎましたが、いまだブログは8月中旬。。。
マイペースにのんびり書いていきます。笑

ラオスのルアンパバーンからスリーピングバスに乗り24時間(450,000キープ)
何度かの検問があり、真夜中の小雨のなか車外にだされたりと踏んだりけったりでしたが、なんとか中国の昆明に到着。

でも、8月は中国も夏休みとあって成都行きの列車チケットがとれるか懸念されていました。
ラオスであった旅人から「メイヨー!(中国語で、NO)」っていわれると再三脅されていたので……笑
でも、無事にチケットをゲット!
でも、出発まで7時間くらい待ちぼうけ。

駅で一人。
体育座りをして、あれほど遠くを眺めたのは初めてです。笑

気を取り直して列車に乗車。
目指す成都までは19時間の硬座(140元、字のごとくかったいイス)です。

車内では中国人の声のでかさと、食欲と、マナーの悪さに嫌気がさし、
(後に前言撤回。いい人たちです。でもやっぱりマナーはね)
この旅始まって以来初めて、iPodのイヤホンを静かに装着して外界との接触を拒絶しました。笑

大勢の人に囲まれながら孤独を感じる“都会現象”に絶え、
チベットへと向かう人が集まるシムズゲストハウスに到着。
タイで出会ったマルちゃんと再会を果たしました!


成都は四川省一の都会。ビルが立ち並び、ネオンが街を照らします!
ラオスからやってきた僕にとっては、
田舎から上京してきた若者の気持ちそのものでした。笑

四川料理の本元とあって、まずは麻婆豆腐発祥の店といわれる「陳麻婆豆腐」へ!
山椒がけっこう効いていて、なかなか辛い!でもうまみたっぷりで、ご飯が進みました!
あとのメニューは、ウサギの肉と回鍋肉。

続いては、三国志の中でも人気の高い「諸葛亮孔明」を祀る『武侯祠』へ。
成都は、劉備が興した「蜀」の都!三国志に非常にゆかりの深い土地なのです。
諸葛亮 
盆栽ゾーン

劉備
張飛


関羽
最後は、 武侯祠に隣接する、おみやげ横丁?的な「錦里」


お土産屋さんや、食べ物屋さんが軒を連ねます




次回は、東チベットを紹介します!
それでは、また。

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