Jul 28, 2013

ヨーロッパ、ユーラシアの果てへ!「ベルギー」

こんばんわ。
ニューヨーク最後の夜です。

今日は、三度目にしてやっと見つけられたとある場所にいってきました。
『BOOKSTORE ニューヨークで最も愛された書店』という本の舞台になっている書店ブックス・アンド・カンパニーです。
ウッディー・アレン、ポール・オースター、スーザン・ソンタグらが愛したその書店があったのは
1978年から97年まで約20年間。
つまり、僕がこの本を読んだときにはすでに存在していませんでした。
それでも、本屋さんとお客さんのすばらしい関係性をつづった物語に引き込まれました。

閉店しなければならなくなったとき、常連客であったウッディー・アレンはいいました。
「僕に何かできることはないか?」
当時から有名だったウッディー・アレン。
けれども、ブックス・アンド・カンパニーは、ひとりのお客さんとして静かに接していただけでした。
その距離感が心地よかったことは、想像に難しくありません。
誰にも邪魔されずに大好きな本を選べる空間。
閉店までほとんどスタッフと交流しなかったウッディー・アレンがいった一言が、
すべてを物語っていると思いました。

そんないきさつで、いつかニューヨークにいったときは跡地だけでも見に行こうと思っていました。
でもきちんとした住所がわからなかったので、近所の人に聞いたり、英文のサイトを読んでみたり。。。
結局三度目にして見つけることできたのでした。

住所を頼りに通りを歩いていると、想像通り建物は取り壊されていて、
今まさに次の(次の次のかもしれませんが)新しい建物のために工事が進んでいるところでした。
でもそこにあった施工内容の張り紙に、

“MANHATTAN  939 MADISON AVENUE” の文字。
感激でした。

写真を撮っていたら警備員のおっちゃんが
「なぜ写真を撮っている?」
僕は『かつて、すばらしい本屋さんがここにあったから』と答えると、
「そうか......(略)......Everything is gone」

実際はこんなきれいなやりとりじゃなく、必死に本屋のことを伝えて、
やっとこさEverything is goneだけ聞き取れたのでした。笑

ただ、英語でも心に染みるもんですね。
わかってはいましたが、やっぱり切ないものです。


さて、弾丸のヨーロッパ後半戦。
ベルギーを紹介します。

ベルギー。
僕がまだ小さかったころ、親戚のお姉さんが一枚の絵葉書を送ってきてくれました。
fromベルギーと書かれたポストカードには、キレイな建物の写真が写っていました。
なんとなく記憶の片隅あったのですが、いざ、ベルギーに行くことに決めたら急に思い出しました。
それがこれ!グランパレスです!
ベルギーのブリュッセル最大の観光スポットで、歴史有る建物が広場を囲みます。

あの絵葉書の場所にこうしているんだ。。。。。
って思ったらなんだか感慨深い時間になりました。
ほんの些細な出来事が、めぐりめぐっていつの日か、思い入れに変わるんでしょう。

世界でもっとも有名な小便小僧・ジュリアン君はいつの日か、
そんな思い入れに変わってくれるでしょうか?笑
ジュリアン君の前のゴディバ。ベルギーだけに食べておきました。

ついでにこいつも。ベルギー名物のワッフル。カリカリでふわっとしておいしかったです。
ただ、トッピングのチョコが甘すぎました。。。
トッピングたくさんあったのに。。。笑
人気アニメ、タンタンの冒険旅行もベルギー生まれ。
グランパレスのそばにタンタンショップがありました!
ブリュッセルにはアーケードつきの商店街?みたいなところが何箇所かあります。
中もなかなかおしゃれです。

ブリュッセルは見所も固まっていて、チョコやワッフルといったスイーツも充実。
ワッフルを買う列に並んでいるときは、完全に女子的な気分でした。笑
ということで、女性にオススメしたいなーと思う街のひとつです。


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Jul 27, 2013

オランダの本屋さん

続けて、前回でひっぱった本屋さんの紹介です。

【Selexyz Dominicanen】
@オランダ・マーストリヒトにある本屋さん
◇13世紀に立てられた教会を利用して立てられた本屋さん。
 歴史的な建造物を守るために、天井や柱には穴が開けられていない。
 2008年、ガーディアン紙が発表した「世界でもっとも美しい書店10選」の冒頭で紹介され、
 国内外から人が集まっている。
 セレクトこそ新書一般を取り扱っているが、何よりも市民の憩いの場・文化施設として機能していることすばらしい。
 奥にはカフェがあり、お客さんは思い思いの時間をすごしていた。





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ヨーロッパ、ユーラシアの果てへ!「オランダ」

こんばんわ。

今後の予定も決まりつつあり、ニューヨークも残すところ後二日になりました。
やっと土地勘がついてきたところなのに。。。
長期旅行者の辛いところです。


さて、今回はオランダ篇をお届けします。
といっても、訪れたのはマーストリヒトだけ。笑
滞在日数も1日ちょっとです。。。

なぜそんなハードスケジュールで訪れたのかというと、
後々に出てくるブラジルビザ獲得のためなんです。
詳しくは先のブログで紹介しますが、
とにかく海外でブラジルビザを取得するのは大変!!!
リオのカーニバルにあわせてスペインからフライトを取っていたので、
ここらあたりからは移動ばかりの弾丸でした。

そんなこんなでマーストリヒトです。
ここを訪れた目的はひとつ。
2008年、イギリスのガーディアン紙が発表した「世界でもっとも魅力的な本屋さん10選」に選ばれた
セレクシス・ドミニカネを見るためです!!!

でも、それは次回の本屋さんコーナーで紹介するので、
ひとまずマーストリヒトの町並みを。

パリからは電車で移動しました。
これが新幹線的な乗り心地のいいやつで、久々の都会的な感覚にオドオドしました。
パリの電車の時刻表は、まるで空港のそれ。
パタパタパタって変わるやつです。
電車は1時間ほど遅れ、乗り換えを含めたら、マーストリヒトに着いたのは夜の10時頃。
暗いの町を20~30分ほど歩いて宿に直行。
全荷物をもって夜道をあるくのはやっぱり不安ですね。
25kgほどの小さな家ですが。笑
マーストリヒトは、ヨーロッパ連合(EU)の基本条約となったマーストリヒト条約が結ばれた場所として有名です。
オランダの地方都市であり、穏やかな川沿いに愛らしい建物が並びます。
正直、もうちょっと街を散策してみたかったです。あんなに寒くなければ。。。(2013.1月末)笑
橋の上でとったお気に入りの一枚。

ここからまた電車に乗って、ベルギーのブリュッセルを目指しました。


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Jul 24, 2013

フランスの本屋さん(2)

こんばんわ。

今日、ニューヨークのとある本屋さんで、イラク戦争?を中心とした写真集をながめていました。
戦争の悲惨さ、悲痛さを伝えるに十分な、威力のある写真ばかりでした。

日本の政治家は今、選挙を終えて憲法改正に前のめりです。
僕は一時期、法律の勉強をしていたことがありますが、
憲法9条とは、なんと素晴らしいものか。と思ったことを覚えています。

「ただの理想だ」と揶揄する人もいるでしょう。
「戦争が起きれば、景気回復にもつながる」と考える人もいるでしょう。

でも、そんなのいけません。

ネイティブ・アメリカンのナバホ族の思想には、
『一本の木を切るのにも、七代先の子孫のことを考える』というものがあります。
いま戦争を再び認めて、七代先の子孫が喜ぶでしょうか?
自分が戦争にいけますか?
子どもを行かせられますか?
孫はどうですか?

高く、届かぬところにある。だからこそ理想なのです。
四苦八苦しながら、ずっと追い求めてゆく“姿勢”にこそ、意味があると思います。

旅人の友だちが、こんなサイトをシェアしていました。ぜひ一読を。
<スタジオ・ジブリ発行小冊子『熱風』。7月号の特集「憲法改正」>
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/009355/

本物の戦争を知る人が少なくなった今こそ、僕たちが考えるべき時代なのです。


さて、フランスの本屋さん(2)です!

【LIBRAIRIE JOUSSEAUME】
@フランス・パリ、2区GALERIE VIVIENNEにある本屋さん
◇年代を重ねた古書の香りと古時計が時を刻む音……店内に入るとタイムスリップしたような感覚に。
 貴重な古書から新書まで取り扱う。何よりも店主のフランソワさんの人柄がすばらしいく、
 閉店直前に駆け込んだにもかかわらず、快く店内の電気をつけてくれて写真もとらせてくれた。
 二度目の訪問時には、ブックカバーのプレゼント。フランス文学を長く見守ってきた老舗。



プレゼントしてくれた、年代物のブックカバー

【la hune】
@フランス・パリ、6区サンジェルマンデプレ付近の本屋さん
◇正面のショーウインドにはEILEEN GRAYのポスターや関係書籍。ほかのウインドにも作家のディスプレイがあった。
 一階は文学、社会学、歴史など。二階はアート、写真、シネマなど。年配の人がアート本を手に取る姿が多かった。

【LIBRAIRIE L'ECUME DES PAGES】
@フランス・パリ、BD ST GERMAINにある本屋さん
◇有名なカフェ・ド・フロール、カフェ・ドゥマゴのそばに店を構える。
 シックな赤い本棚が洒落ていて、文芸作品を中心に厳選された書籍が並ぶ。
 パリの読書人からの支持も篤い名店。文具も少々取り扱う。

【didierlecointredominiquedrouet】
@フランス・パリ、6区RUE DE TOURNONにある本屋さん
◇希少価値の高い厳選された書籍が並ぶ本棚の緊張感がすごかった。
 日本の建築の書籍や、横尾忠則さんらの本も何冊か扱っていた。勉強していつかまた来たい。 

【SHAKESPEARE AND COMPANY】
@フランス・パリ、6区RUE DE LA BUCHERIEにある本屋さん
◇アンドレ・ジッドやヘミングウェイが出入りし、映画「ビフォアサンセット」などの舞台にもなった名門書店。
 どうしても見てみたかったが、あいにくの休み。もう一度パリにくる理由ができた。


【おまけ】 
【おまけ】 
【おまけ】

【パリの本屋さん、まとめ】
どの本屋さんもアートのコーナーが充実。老若男女を問わずアートのコーナーを除いていた。さすがは“芸術の都パリ”。また、フランスの書店は音楽をかけないところが多く、集中して本を選ぶことができる。一方で、ofrのように自由な雰囲気をもった個性的な本屋もあった。伝統と革新が共存している。


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