May 3, 2014

ラストフロンティア、アラスカ(7)「アラスカ大学」篇

こんばんわ。

昨日、友人が職場を訪ねに来てくれました。
旅前からなので、2年ぶりくらいでしょうか。
小一時間しかいられなかったものの、やはり嬉しいものでした。
ありがとう。


さて、今回はアラスカの自然はもちろん、
文化や生い立ちなどを学べる場所「アラスカ大学」篇です。
一般に公開されているミュージアム。
晴れた日には、ここからもデナリが望めます。
モノによっては、日本語でのオーディオガイドが受けられます。クマの剥製がお出迎え。
 アートなんかもあります。
そしてここは、
アラスカの魅力を卓逸した写真と文章で紹介し続けた写真家・星野道夫さんの母校でもあります。
カリブーが輝かしい水しぶきを上げて躍動する有名な写真が飾ってありました!
写真集ももっているし、何冊も著書を読んでいたので、感慨深いものがありました。
アラスカへの切望は、星野さんの影響によるところも大きいのです。
つい先日も、展覧会のカタログを買ってしまい。。。
アラスカとは、それほど人を熱狂的にさせる何かがあると僕は思っています。
アラスカの剥製のクオリティーはぬきんでています。
エスキモーたちが狩をするときの衣服や道具。
凍ったままミイラ化したブルーバイソン。3万6千年前だそう。。。
そして、これは......
1900年初頭に独りアラスカにわたり、
その生涯をエスキモーのためにささげた日本人・フランク安田の写真です。
彼の生涯については、『アラスカ物語』新田次郎著に詳しいです。
新田さんの自然描写はとても美しく、はたまた人物たちの心情には鬼気迫るものがあります。
さすがは物語の神様と称されるにふさわしい筆圧です。
ぜひ一読を!!

日本人とアラスカ大学の関係はいろいろあります。
この建物は、日本が世界に誇る地球物理学者の赤祖父俊一先生の名をとって、
『Akasofu Building』と呼ばれています。

アラスカ大学は、世界有数のオーロラ研究所として知られています。
赤祖父先生は、オーロラ研究の第一人者なのです。 
東京まで。。。

大学の学食(10ドルで食べ放題のビュッフェ!!!)をがっついていると、
「日本の方ですか?」と、声をかけられました。
話を聞いていると、どうやら日本人の留学生の女子大生。
「日本語クラブがあるので、もしよかったら参加してもらえませんか?」
ということで、お邪魔しました。
海外の大学構内を歩けることなんて滅多にないので、貴重な体験でした。


アラスカ大学に何度か通っているうちに、思うことがありました。

日本の幼少期にはよく、「将来何になりたいの?」という質問を受けます。
でもこれはいけない。具体的な答えを求めてしまっているから。
そりゃー、職業をしらない子どもたちは、警察、消防士、看護師、ケーキ屋さん。。。というでしょう。
たとえるならば、料理名を知らない男に「何が好き?」と聞くようなものです。
そりゃー、肉じゃが、ハンバーグ、カレーという答えが返ってきますよ。笑

「何に興味があるの?」
そう質問を変えるだけで、子どもたちの答え方の幅は広がります。
動物!でもいいし、虫!でもいいしい、コケ!だっていいんです。

興味の延長上に学びがあると知ることは、どれだけ有意義なことでしょうか。
学びのその先に仕事があると気づくことは、どれだけ可能性を広げるでしょう。

アラスカ大学は本当に豊かな自然のなかにあります。
こんな環境の中で、アラスカの自然や動物などについて学ぶ道もあったのだ。
20歳代でアラスカにホームステイをした星野さんのように。。。
そう考えると、自分の視野の狭さを少しうらめしく思います。

もっと自由な学びを。
もっと多くの人に学ぶ喜びを。
そんなことを思うのでした。


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