Nov 24, 2012

チベット篇(3)「ジョカン、ポタラ宮」

こんばんわ。イスタンブール4日目の夜です。

中東・アフリカを共に旅した友人もそれぞれの旅路へと散り、
ひさびさに一人の時間です。
旅が長くなるにつれ、心細さや不安は減っていきますが、
どうやら別れの寂しさが増えいくようです。

「また、どこかで」

旅人同士が別れ際に交わすあいさつです。
旅でよく使う大好きな言葉のひとつです。

世界のどこかで出会った友人と、
世界のどこかでまた再会できる歓び。
これもまたひとつ、旅の醍醐味のような気がします。


さて今回は、チベット篇第三弾「ジョカン、ポタラ宮」の紹介です。

※いままで何も考えずに画像をアップしてきた結果、
 無料ストレージがいっぱいになるという失態。。。
 今後は画質を落としたものでアップします。ご理解を。。。


恭しい煙幕をくぐると、ジョカンに向かって五体投地をする人々が。
【五体投地】仏教の世界で、最高の敬意を表す礼法。両膝・両肘・頭を地に着け、
       手と頭で相手の足を頂くようにする。(大辞林より)

ジョカン

ジョカンの上から
いよいよラサのシンボル「ポタラ宮」です。
ここは、歴代ダライ・ラマが公私共に多くの時間をすごした宮殿。
チベット仏教の総本山であり、チベット政府の枢軸だった場所です。
ダライ・ラマ亡命後も多くのチベタンにとっての聖地であり、心のよりどころとなっています。
ポタラ宮への入口。ここからは撮影禁止です。
ポタラ宮に限らず、チベットのお寺などの内部はほぼ撮影禁止。
荘厳な仏像、色鮮やかな装飾、敬虔な人々の祈り・・・
お見せできないのが残念でなりません。
チベットは、どうかご自身の目でそのすばらしさを感じてほしいと思います。
「ジャパニーズ?」
と声をかけてきたのは、ポタラ宮内の監視員のチベット僧。
「この中国人の団体ツアーが過ぎ去ったら写真を撮っていいよ」

パシャ、パシャ・・・・・・

「ノー!ノー!ノーフォト!ここに書いてあるだろ?」
次の中国人ツアー客がやってくると、彼はオーバーリアクションでそういいました。
こっちを向いてウインクしているのにね。

語弊を恐れずに書きます。
中国とチベットの間には、やはり根深い民族問題があります。
正確な知識で説明できるわけではないけれど、
東チベットへいったときも、ここチベットでも、中国を嫌うチベタンが多くいることを肌で感じます。
(正確に表現するならば、中国政府)
確かに、漢民族の進出によって経済的な恩恵をうけたという側面はあると思います。
けれども、チベットの自由を求めて焼身自殺をはかるチベタンがいることも事実です。
「命をもってしか世界に発信できない」
なんと非情な。。。
18世紀フランスの哲学者・ヴォルテールにまつわる有名な言葉があります。
『私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る』

表現の自由がどれほど重要なものか。
そして、自由であるがゆえに重い責任が伴うことを忘れてはいけないと強く感じます。

次回からはラサ市内を抜け、西へと向かいます。


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